犬を飼うということ

犬を迎えるということは、家族が1人増えると言うことです。
 子犬ですと、手のかかる赤ちゃんが1人生まれたのと同じことです。

 よく 共働きで日中留守の時間が多いのですが、子犬を飼えますか?と言う相談を受けます。1才になったかならないかの赤ちゃんを毎日10時間一人ぼっちにさせることが良いことだと思いますか?

 その点、成犬ですと多少のお留守番は大丈夫です。一緒にいるにこしたことはありませんが、きちんと状況判断が出来ますので、人がいない時は、大抵寝て待っています。共働きだと犬を飼えないと言うわけではありません。帰ってから寝るまでの間、めいいっぱい犬とスキンシップを取って、休みの日は一日中一緒にいてあげられれば、平日の留守の時間の埋め合わせをしてあげられると思います。

でも仕事も忙しいし、休日も私用ででかけてばかり、と言う人には、犬と暮らすことはおすすめしません。犬によって癒してもらうどころか、お互いストレスがたまるだけです。犬を飼うには時間的負担、金銭的負担、精神的負担がかかります。

発想としては、子供を何人作るか、の家族計画をしっかり立てることと一緒です。育てられるか分からないけど、育てられなくなったら施設に引き取ってもらえばいいんだし、とりあえず子供を作ってみようと子供を作って生むのは無責任ですよね。生まれた子供が可哀想です。

犬も同じことです。長くて15~20年一緒に暮らすわけです。犬の老後のことまで考えて迎えてください。
特に年を取ってからは手もかかりますし、お金もかかります。途中でや~めた、は出来ません。子供が欲しがっている、世話をするといっている、と言うお父さんお母さん、子供は犬を残して先に家を出て行きますよ。大丈夫ですか?

 分かりやすいパンフレットが環境省から出ていますので、ぜひ参考に読んでみてください。

飼育を途中で殺処分される犬猫が日本国内に年間何十万頭もいます。
動物を飼うと言うことを真剣に考えてください。